松の実油(松の実オイル)唯一ピノレン酸を含む特殊なオイル
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松の実から抽出される「松の実油(松の実オイル)」が健康にいいといま話題になっております。
最近では人気モデルの道端アンジェリカさんが、いつも松の実を持ち歩いていて食べているということで松の実ダイエットとしても注目が集まっていますね。
[目次]
松の実油とは
一般的なマツ種子とはちょっと違う!
松の実油とは何かというと、マツ科の五葉松(ごようまつ)の一種であるチョウセンゴヨウやシベリア五葉松(学名はシベリアマツ。シベリア杉とも言われます)の種子から抽出される油のことです。
この種子は、いわゆる「松ぼっくり」についているのですが、一般的なマツ種子の場合、種子自体が小さく、さらに風に飛ばされて遠くまで行きやすいよう、「種子翼」という羽根のようなものがついています。
しかし、チョウセンゴヨウやシベリア五葉松の種子は、そうした一般的なマツ種子とは様子がちょっと違います。
中国では古くから愛用されていた
一般的なマツ種子よりも種子のサイズが大きくて、「殻さえ割れば食べられる」という状態になっており、しかも羽根がついていません。「風に運んでもらうのではなく、おいしく食べられる種子になることで、鳥などに運んでもらうことを期待する」というタイプの種子。
こうしたチョウセンゴヨウやシベリア五葉松独特の「大きくて食べられる種子」にたっぷり含まれているのが、松の実油なのです。 松の実油がもたらすさまざまなメリットは、中国では古くから高く評価されております。
最近では、えごま油やアマニ油などの人気が急上昇していますが、そうした「今までマイナーだったけど、実は体にいい油」への注目度が高まったことも、松の実油の知名度アップの大きな理由のひとつとなっているのでしょう。
松の実油のメリット
ピノレン酸があるのは松の実油だけ!
松の実油と、他の油との最大の違いは「ピノレン酸があるかないか」という点です。松の実油には、ピノレン酸という脂肪酸が14〜15%ほどの割合で含まれていますが、他の油には、この脂肪酸は一切含まれていません。
つまりピノレン酸は、数ある脂肪酸の中でも、きわめて珍しい脂肪酸なのです。
ちなみに、ピノレン酸は、元々は「P-リノレン酸」と呼ばれていたのですが、今ではさらに呼びやすく略して、ピノレン酸と呼ばれています。
元々の呼び名であるP-リノレン酸の「P」は、松の英語名である「パイン」の頭文字のこと。つまり、P-リノレン酸というは、「パイン(松)から摂れる、リノレン酸系の脂肪酸である」という意味なのです。
他の脂肪酸バランスも良好!
「松の実油が健康にいい」と言われる理由は、単に「他の油にはない脂肪酸・ピノレン酸を含有している」というだけではありません。他の脂肪酸のバランスもいい、という点も、松の実油の大きな評価ポイントです。
オレイン酸やリノール酸をはじめとして、多種多様な脂肪酸がバランスよく含まれいるのです。
ちなみに松の実が豊富に摂れる中国では、昔から松の実は、不老不死の薬・万能薬として知られてきました。そんな松の実は約7割が油分でできていますから、「松の実の恩恵は、ほぼ松の実油の脂肪酸に由来するものである」と言えるわけですね。
松の実油を使う際の注意点
松の実油を購入することができた人は、「さあ、これから健康増進ライフ開始!」と言いたいところですが、松の実油はとてもデリケートな油なので、使用において大きな注意点があります。
とにかく酸化しやすい!
松の実油は、数ある油の中でも、かなり酸化しやすい油です。特に、熱による酸化スピードはかなり早いですから、開封後に常温保存するなどというのは絶対にNG。開封後は必ず、冷蔵庫保存するよう心がけましょう。
できれば、開封前であっても届いたらすぐに冷蔵保存しておくのがベスト。特に、夏場などの暑い時期は、開封前であろうと常温保存は避けるべきです。
酸化リスクと言えば、サプリも気をつけたいですね。松の実油のサプリは、油がカプセルに守られている分、ボトルタイプに比べれば酸化リスクは低めと言えますが、それでもなるべくいい状態で保存したいのであれば、こちらも冷蔵庫保存をしたほうが好ましいと言えます。
ボトル開封後は早く使い切ろう!
松の実油は本当に酸化しやすいので、ボトル開封後は、たとえ冷蔵庫保存であっても、なるべく速やかに使い切ることが求められます。
開封後、30日以内で使い切ることができれば理想的。30日以内の消費が無理な場合でも、最長60日以内までには使い切るようにしましょう。逆に言えば「最長でも60日以内に使い切れるサイズのボトルを選ぶ」というのがポイントです。
また、当たり前の話ですが「松の実油は、使う時以外は冷蔵庫から出さない」というのも鉄則です。「食事の前に、松の実油を冷蔵庫から出して、サラダにかけたあともすぐに冷蔵庫には戻さず、食事が終わってから冷蔵庫にしまう」などという悠長なことをするのはやめましょう。
冷蔵庫のどこにしまう?
冷蔵庫から出して、サラダにかけるなどして使ったらすぐ冷蔵庫にしまう、ということを心がけることが大切です。
また、冷蔵庫での保管場所についてですが、できれば、温度変化や振動の影響が激しい戸袋に置くのは避け、奥の方に保管しておくことをおすすめします。
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